Krüger氏の現状分析
仮想通貨市場は、11月中旬から大きく下落し、今月12月中旬には3200ドル(約35.5万円)付近という極めて低い価格帯にまで到達。しかし、その後は市場も盛り返し、1日に2桁代の値上がりを記録するなど、急激な上昇を見せてる場面も連日続いた。
コミュニティ内では、この市場における強気相場の兆候として捉え、今後の強気相場に繋がっていくのではないかという考えも出てきている。しかし、この上昇は、価格の伸び、インジゲーターのどちらを取っても未だトレンド転換と呼ぶには時期尚早であると慎重な姿勢をとる専門家も多くいる事は間違いないだろう。
専門家の中でも今後の価格推移に関して意見が2分する現在の仮想通貨市場だが、経済学者のAlex Krüger氏(以下、Krüger氏)は、仮想通貨市場に好材料は出てきているものの、本格的な強気相場の到来はまだ先であるとの見解を、好材料と悪材料を列挙した上で分析し、自身のTwitter(@Crypto_Macro)共有した。

1/ Crypto market recap.
– Factors affecting and soon to affect crypto markets.
– Trading the Zombie Rally. pic.twitter.com/YQhMFAhcTk835:46 – 2018年12月21日Twitter広告の情報とプライバシー28人がこの話題について話しています
彼は、ここ数日間で起きた仮想通貨価格の上昇を、取引参加者が既に大きな損失を被っている状態でおきた事から”Zombie Rally(ゾンビによる上昇)”であると記述し、市場参加者が一時的に過剰に(売られ過ぎた)ビットコインを求めた結果に過ぎないと示唆している。
Krüger氏は、分析を行う前に一連のツイートの中にて、以下のような強気材料と弱気材料を列挙した。(一部抜粋)
Krüger氏が考える主な強気材料
Fidelityが1月に仮想通貨カストディに参入する点
1月24日にBakktが裏付けられた先物取引を開始を予定している点(日時はずれる可能性も)
過去に類を見ないほどの過剰売り後の小幅上昇(現在)
Krüger氏が考える主な弱気材料
2月27日にビットコインETFが却下される可能性
SATF(適格投資家向けトークン販売)で予想される狼狽売り
SECがICOプロジェクトに対し、資金の返却の要請を始めた点