今月の初めに月へ昇ったBTC価格だが、直近のビットコインはどう動くのだろうか。
最近では、俗に言われるクリプト冬が過ぎ去ったという見解を述べる専門家も少なからず存在し、また機関投資家たちもロングポジションを増やしていることも報道されている。
そんな中、バイナンスリサーチがBTCが既に「底打ち」している理由を詳述したレポートを公開した。
強気市場再開!?ビットコインは「底打った」
「Investigating Cryptoasset Cycles (暗号資産サイクルの調査)」と題されたバイナンス取引所のリサーチ部門を通じて公開された文書によると、ビットコインが長期的な底を確立したことを示唆する多くの兆候が見られるという。

まず、バイナンスリサーチは「市場心理」の一つの指標として、トップ10のステーブルコインを除いたアルトコインとビットコインの時価総額の相関性に注目した。
過去のデータによると、相関係数が正の上限(0.8から1.0)に達する度に米ドルに対するビットコインのトレンドが逆転、または少なくとも直前の価格行動を停止させる傾向があるという。

上図から読み取れるように、現在は相関係数が0.8以上の水準にある。
次に、バイナンスリサーチは機関投資家の仮想通貨市場への関心が従来の株式市場よりも比較的低い(13分の1)という統計について触れ、一般投資家主導の市場は「市場心理」に影響されやすいと主張。
すなわち、BTC価格の動きは誇張されており、それが大きな価格変動に如実に表れていると続けた。
また、BTCネットワーク全体におけるオンチェーン上の最後の動きの合計をベースにする時価総額を示す「UTXO market cap」について言及し、クリプト投資家が弱気市場でもビットコインを保有する傾向にあることを指摘した。

バイナンス取引所CEOを筆頭にかねてより仮想通貨に強気な姿勢を見せるバイナンスのリサーチ部門による今回の文書は、複数の仮想通貨専門家による「底打ち発言」のしり押しと考えられるだろう。
例えば、Fundstrat創設者のビットコイン奨励家トム・リー氏は、BTCが200日間移動平均線を長期間に渡り維持してきたという事実は、ビットコインが強気市場にあることを裏付けるものだと主張している。
また、deVere社CEOであるナイゲル・グリーン氏は、今月初旬の価格変動を踏まえた上で、以下のようにコメントを寄せた。
「これまで弱気市場だったこともあり、ビットコインが戻ってきたという雰囲気がある。市場が底打ちしクリプト冬が終わったと今判断する。これから数週間数カ月間に渡り投資家は安定して利益を得られるだろう。」
BTCマイニング報酬の半減の一年前となる5月がすぐそこまで迫っている中、直近のBTC市場の動きに注目だ。
原典:Cryptocurrencies are ‘clearly shaking the system,’ IMF’s Lagarde says
ここまでの内容と考察
バイナンスリサーチがビットコイン市場が底打ちしたことを示唆したという、今回のニュース。
成熟しているとは言い難い現仮想通貨市場は、やはり市場心理によって大きく影響されやすようですね。
ちなみにですが、バイナンスCEOであるチャンペン・ツァオ氏は、自称サトシ・ナカモトを語るクレイグ・ライト氏が推奨するBitcoin SVを「上場廃止する」とツイッターで発言しています。

Craig Wright is not Satoshi.
Anymore of this sh!t, we delist! https://twitter.com/BitcoinMagazine/status/1116379149998940161 …Bitcoin Magazine✔@BitcoinMagazineAn attack against one is an attack against all. #WeAreAllHodlonaut
Artwork: @CryptoScamHub15,42913:45 – 2019年4月12日Twitter広告の情報とプライバシー6,312人がこの話題について話しています
世界No.1の取引量を誇るバイナンス取引所の決断が今後どのようにBitcoin SVに影響するのでしょうか。
また、依然として一般投資家主導と言われているビットコイン市場ですが、近い将来にはより多くの機関投資家が市場へ参入することにより、市場の動きにも変化が見られるかもしれませんね。