著名VCユニオン・スクエア・ベンチャーズ共同創業者のフレッド・ウィルソン氏は、イーサリアムに対する強気な意見を変えた。
2017年、ウィルソン氏はイーサリアムは時価総額でビットコインを超えるだろうと予想していた。しかし4日に更新したブログで、イーサリアムの現状は厳しいという見方を示した。
「多くの人が知っているように、イーサリアムは私を混乱させている。スマートコントラクト、プログラム可能で信用の不要なコンピューティング、プルーフオブステーク(PoS)など、多くの素晴らしい可能性を示してきた。しかし、未だに開発に困難がつきまとっており、スケーリング(利用者増に対する適応能力)問題は未解決で、多くの開発者が違う方角を向いている」
先月、イーサリアムの共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏は、イーサリアムのブロックチェーンは「ほぼ満杯」と発言。スケーリング面で改善が必要だという見方を示した。
一方、ウィルソン氏は、ビットコインについて「脅かす存在はいないと」と指摘した。
「プライバシーに焦点をあてたプロトコルなどは一部でより良い利用ケースをもたらすが、ほとんどの部分でビットコインこそが私たちのデジタルゴールドだ」
ウィルソン氏は、今年1月に2019年の経済予測をブログで発表し、仮想通貨について「もはや安全な避難場所ではなくなる」としつつも、「2019年には仮想通貨の世界に生命の兆しが現れることになるだろう」と述べた。
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